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【遊戯王マスターデュエル】プラチナ1を達成した表サイバー流デッキレシピ


 

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ときどき絵とか描く人。アニメやゲームが好き。既婚。東京時代はSE兼プログラマー(名ばかり)。現在は、従業員50名程度の地元の法人で、労務・経理や、事業計画の策定等を行う。SE時代の知識を活かしながら、大企業での当たり前を、1から生み出すべく、手探りで奮闘中。

 

こんにちは、遊戯王のマスターデュエルにハマっている管理人のKAANIです。

 

マスターデュエルとは、最近リリースされた、遊戯王カードのネット対戦が出来るゲームのことです。

 

マルチプラットフォームで、Steam(PC版)、ニンテンドースイッチ、携帯アプリ等で、同じアカウントを共有し、どの媒体からでも同一のデータで対戦が行えます。

 

私の遊戯王プレイ歴は、エクシーズの出始め頃まででストップしていました。

マスターデュエルで復帰し、サンダーボルトにサイクロンを使っていた頃や、シャインエンジェルでリクルートしていた頃とは、環境が大きく変わっていることが分かりました。

 

可愛い系のキャラクター的なカードもかなり増えていて、私のようなソシャゲ層も満足しそうな感じです。

 

↑ 可愛い系の「蠱惑魔シリーズ」

 

↑ キャラクターの性格や関係性が見えてくる「ウィッチクラフトシリーズ」の魔法カード

 

色々テーマを見て悩みましたが、結局、私のマスターデュエルは、昔使っていたサイバー流のデッキを今風に直していく所から始まりました。(1テーマくらいであれば、完全に無課金でも全然組めます。)

 

本当に色々なテーマがあり、さらにテーマごとに特色も大きく異なり、非常に奥深いので、マスターデュエル未プレイの方は、ぜひともこの機にプレイしてみてください!

  

という布教でした。(ぜひに)

 

 

 

ここまで来てようやく本題となりますが、タイトルにもありますように、

今回は、自分が使ってseason2・season3でプラチナ1まで勝ち上がった、表サイバー流のデッキレシピと、自分が何故このカードを入れているか等の解説を記事にしてみようと思います。

 

あくまで私の主観での記事ですので、賛否両論あるかと思いますが、

こういう考えもあるんだな程度に思っていただければ幸いです。

 

 

この記事の対象者

・プラチナ1(最高ランク)まで行けるサイバー流のデッキを組みたい方

・デッキレシピだけでなく、カードをデッキに入れた理由まで知りたい方

 

 

1.なぜサイバー流なのか。

 

今の環境で言えば、決して上位とは言えないサイバー流ですが、

 

・サイバー流特有の相手のカードを素材とした融合で、倒しづらいモンスターを直接墓地へ送れる

・攻撃力4200の3回攻撃、攻撃力8000の貫通攻撃といった、超攻撃力でぶん殴れる

 

というところが強く、面白いです。

 

また、ヌメロン程ではないですが、先行制圧ゲーと化しているマスターデュエルのランクマッチで、うまくやれば制圧をひっくり返しつつ後攻ワンキルを狙えるという強みがあります。

 

 

2.デッキレシピ

 

サムネイル画像でも出していましたが、デッキレシピは以下の通りとなります。

レシピ画像は遊戯王ニューロンというアプリで作成し、掲載しています。

 

 

 

以下内訳です。レシピ画像の順に記入してあります。

 

■メインデッキ 40枚

 ●モンスター 17枚

    サイバー・ドラゴン・ヘルツ    3枚

    サイバー・ドラゴン・ネクステア  3枚

    サイバー・ドラゴン・コア     3枚

    超電磁タートル          1枚

    サイバー・ドラゴン・フィーア   3枚

    サイバー・ドラゴン        3枚

    壊星壊獣ジズキエル        1枚

 ●魔法 23枚

    ハーピィの羽根箒         1枚

    おろかな埋葬           1枚

    機械複製術            2枚

    パワー・ボンド          2枚

    オーバーロード・フュージョン   2枚

    エマージェンシー・サイバー    3枚

    サイバーリペア・プラント     1枚

    強欲で貪欲な壺          3枚

    おろかな重葬           1枚

    ライトニング・ストーム      1枚

    コズミック・サイクロン      2枚

    墓穴の指名者           2枚

    禁じられた一滴          2枚

■エクストラデッキ 15枚

 ●融合モンスター 9枚

  旧神ヌトス               1枚

  キメラテック・ランページ・ドラゴン   2枚

  キメラテック・フォートレス・ドラゴン  2枚

  サイバー・エンド・ドラゴン       1枚

  キメラテック・メガフリート・ドラゴン  2枚

  サイバー・エタニティ・ドラゴン     1枚

 ●エクシーズモンスター 3枚

  サイバー・ドラゴン・ノヴァ       1枚

  サイバー・ドラゴン・インフィニティ   2枚

 ●リンクモンスター 3枚

  転生炎獣アルミラージ          1枚

  サイバー・ドラゴン・ズィーガー     1枚

  捕食植物ヴェルテ・アナコンダ      1枚

 

 

3.デッキの使い方

 

デッキレシピを見た方は想像がついているかと思いますが、このデッキでは後攻ワンキルを目指して動きます。

 

最終盤面として最も基本の盤面となるのは、相手のモンスター・魔法・罠が無い状態で、「キメラテック・ランページ・ドラゴン」と「攻撃力1700以上のモンスター」が揃う状況です。

↑ キメラテック・ランページ・ドラゴン

(サイバー・ドラゴンモンスター2体以上で融合召喚できる。融合召喚時に素材の枚数分だけ魔法・罠カードを破壊でき、デッキから光属性機械族モンスターを2体墓地へ送り、3回攻撃することができる。デッキから光属性機械族モンスターを墓地へ送る効果を無効化されると、攻撃回数は増えないので注意。

 

ただ、この最終盤面はあくまで基本盤面です。

後攻で、相手の動きを見ながら、今の手札から相手の盤面をいかに崩し、8000ライフを削りきれる盤面をどうやって作り出すかを考えるのが、このデッキを使う際の醍醐味です。相手のフィールド上のカードをどうやって除去するか、罠の対処はどうするのか、手札誘発カードの有無を予測して、どのカードに対し、何のカードを切らせるのか、あえてターンを返すのか。

 

例えば、「サイバー・ドラゴン・ズィーガー」というカードが採用されています。

 ↑ サイバー・ドラゴン・ズィーガー

(サイバー・ドラゴンを含む機械族モンスター2体を墓地へ送り、リンク召喚できる。

 自分・相手のバトルフェイズ中で、このカードがまだ攻撃していない場合、自分のモンスター1体の攻撃力を2100上げる効果を持つ。この効果を使った後、自身の戦闘ではダメージが発生しなくなる。自身もしくは他のモンスターの攻撃力を上げつつ、かつ自身の参加する戦闘ではダメージを0に出来るので、防御にも使える。

 

サイバー・ドラゴン・ズィーガーの効果を前述のキメラテック・ランページ・ドラゴンに使用すると、攻撃力が4200の3回攻撃モンスターに変わります。

さらに戦闘ダメージは発生しないにせよサイバー・ドラゴン・ズィーガーでも攻撃出来ますので、ある程度までの攻守を持つ相手モンスターなら、2枚まで戦闘で破壊した上で、8000のライフを削り切ることが出来ます。

 

このように後攻ワンキルまでは様々なルートがありますので、状況に応じて、ワンキルルートを開拓していきましょう。

 

では、先攻を取ってしまった場合はどうすればいいのか、という話になってきます。

先攻を取ってしまった場合は、前述の「キメラテック・ランページ・ドラゴン」と、「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」が場に出ている状況をなるべく作るようにしてターンを渡します。

↑ サイバー・ドラゴン・インフィニティ

(サイバー・ドラゴン・ノヴァの上に重ねてエクシーズ召喚できる。1ターンに1度、エクシーズ素材を1枚墓地へ送り、相手の発動した効果を無効にし破壊できる。1ターンに1度、フィールド上の攻撃表示モンスター1枚を自身のエクシーズ素材に出来る。エクシーズ素材を墓地へ送る際にサイバー・ドラゴン・ノヴァから送るようにすれば、次の自分のターンにノヴァを蘇生することで、簡単に2枚目のインフィニティが出せる。

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティは相手の妨害が出来るので、先行の場合は、出せるなら必ず出しておきたいカードです。

キメラテック・ランページ・ドラゴンはこのターン攻撃できませんが、光属性機械族モンスターを墓地へ送る効果を使用するために出すという感じです。墓地へ送るモンスターは、「サイバー・ドラゴン・コア」「サイバー・ドラゴン・ヘルツ」「超電磁タートル」から状況に応じて選びます。超電磁タートルは墓地から除外することで、相手のバトルフェイズを終了させる効果を持っていますので、優先的に墓地へ送りましょう。

 

防御に使えるインフィニティとランページ(超電磁タートル)ですが、相手にターンを渡すとほぼ確実に破壊されてしまいます。しかしこの2体は、もし破壊されたとしても、初ターンに出しておくと、ターンが帰ってきた際のワンキル盤面の構築が非常に楽になるというオマケがついてきます。

 

「サイバー・ドラゴン・ネクステア」が出せれば、この2体は簡単に蘇生することが出来るからです。

↑ サイバー・ドラゴン・ネクステア

(手札のモンスターを捨てて手札から自身を特殊召喚できる。召喚・特殊召喚に成功した時に、攻守どちらでも良いので2100の機械族モンスターを墓地から特殊召喚できる。後者の効果を使用したターンは機械族モンスターしか特殊召喚できなくなる。このデッキで、このカードの効果による墓地からの特殊召喚に対応しているのは、「サイバー・ドラゴン」「サイバー・ドラゴン・ズィーガー」「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」「キメラテック・ランページ・ドラゴン」。

 

サイバー・ドラゴン・ネクステアは、手札から自身を特殊召喚出来る上に、フィールド上のモンスターが相手モンスターのみの場合は、墓地の「サイバー・ドラゴン・コア」を除外することでデッキからも特殊召喚できるため、非常に簡単に墓地からの蘇生効果を発動することが出来ます。

 

先攻の場合はこれらの準備をしつつ、妨害系の魔法カード等をセットできれば完璧です。

(ただし、相手も後攻を選ぶということは後攻ワンキルされる可能性が高いということでもありますので、妨害の使用タイミングは慎重に選んでください。)

 

4.サイバー・ドラゴン・フィーアについて

↑ サイバー・ドラゴン・フィーア

(サイバー・ドラゴンが場に出た時、手札から特殊召喚できる効果を持つ。

 さらにサイバー・ドラゴンの攻撃力を500上げる。)

 

このカードを使用する時に注意する点として先にあげておきたいのは、

・攻撃力が1000を超えていること。

 → 転生炎獣アルミラージのリンク素材にならない。

・他の低級サイバー・ドラゴンモンスターの攻撃力を上げてしまうこと。

 → 機械複製術を使ったサイバー・ドラゴンの展開を邪魔してしまう。

ということです。

 

これだけ見ると、採用しないほうがいいのでは……?と思われる方も多いと思います。

この項では、サイバー流のデッキレシピを見てきた方なら何故だろうと疑問に思われるところで、

「サイバー・ドラゴン・フィーア」の採用・不採用の基準についてお話します。

 

簡単に言うと、

「パワー・ボンド」を入れる場合は採用し、

「パワー・ボンド」を入れない場合は不採用で良いです。

↑ パワー・ボンド

(機械族専用の融合魔法。このカードで融合召喚したモンスターの攻撃力を倍にする。)

 

パワー・ボンドを入れるサイバー流のデッキは、

手札に「サイバー・ドラゴン」モンスターが多く必要になります。

その際に、自己効果で特殊召喚できるモンスターは非常に重宝します。

 

例えば、パワー・ボンドを入れないサイバー流デッキには、

「銀河戦士」のようなサイバー・ドラゴン以外のモンスターが多数入っていたりします。

↑ 銀河戦士

(機械族レベル5のモンスター。手札から光属性モンスターを捨てることで自身を特殊召喚し、更にデッキからギャラクシーモンスターを手札に加えることが出来る。もちろん銀河戦士も可。)

 

この銀河戦士はとてもサイバー流と相性が良く、この1枚が手札にあり、コストとなるモンスターが他にあれば、この1枚からサイバー・ドラゴン・ノヴァをエクシーズ召喚することが出来ます。

 

ただ、サイバー流で使うパワー・ボンドとは相性が悪く、このカードが手札にあると、パワー・ボンドを使ってキメラテック・ランページ・ドラゴンを出せばワンキルを狙える盤面であっても、わざわざサイバー・ドラゴン・ノヴァを経由する必要が出てきます。

さらに銀河戦士の効果を使用することで手札のモンスターが墓地へ送られてしまうため、サイバードラゴンモンスターが手札から無くなる場合があり、パワー・ボンドの融合素材が不足しがちになってしまうのです。

 

他のサイバー・ドラゴンモンスター以外のモンスターカードでも同様で、

サイバー・ドラゴン関連の融合モンスター(特にキメラテック・ランページ・ドラゴン)を出すために使用できない場面が発生するモンスターカードは、結果的にパワー・ボンドを手札で腐らせることに繋がります。

(サイバー・ドラゴン関連の融合モンスター以外の機械族融合モンスターをデッキに投入するというのも手ではありますが、勝ち筋がぶれるのでオススメはしません。)

 

つまり、パワー・ボンドを採用する以上、極力サイバー・ドラゴンモンスター以外は入れたくないしかし自己効果で特殊召喚できるモンスターは欲しい、そんな時に採用されるのが、サイバー・ドラゴン・フィーアというわけです。

 

ちなみに、自己効果で特殊召喚できるサイバー・ドラゴンモンスターで、

今回のデッキに入っていないモンスターがいます。

↑ トゥーン・サイバー・ドラゴン

 

この子については採用はお好みで。

 

 

5.サイバー・ドラゴン関連以外の採用モンスターについて

 

①超電磁タートル

↑ 超電磁タートル

(光属性機械族モンスター。

 墓地から除外することで相手のバトルフェイズを強制終了させる効果を持つ。

 ただしデュエル中に1度だけしか使えない。)

 

「キメラテック・ランページ・ドラゴン」の効果で、デッキから光属性機械族モンスターを墓地へ送れますが、このカードを採用しておけば、万が一後攻ワンキルが出来なかった場合や、先行を取ってしまった時の保険になります。デュエル中に1度しか効果が発動できないので1枚で良いです。

 

②壊星壊獣ジズキエル

↑ 壊星壊獣ジズキエル

(光属性機械族モンスター。

 相手モンスターをリリースして相手フィールドに特殊召喚できる。)

 

優秀なモンスター除去カードです。光属性機械族なので、魔法カード「サイバーリペア・プラント」からサーチできます。サイバーリペア・プラントは「サイバー・ドラゴン・コア」の召喚時効果でサーチでき、さらにサイバー・ドラゴン・コアは魔法カード「エマージェンシー・サイバー」からサーチできることから、今回のデッキでは1枚のみの採用となっています。

このカードを相手フィールド上に特殊召喚した後は、キメラテック・フォートレス・ドラゴンの融合素材にしてしまいましょう。

 

③旧神ヌトス

↑ 旧神ヌトス

(色々と効果を持つが、今回使用するのは、

 このカードが墓地へ送られた場合にフィールドのカードを破壊する効果。)

 

魔法カード「おろかな重葬」を採用する際に、合わせて採用したいモンスターです。おろかな重葬の効果でエクストラデッキのモンスターを墓地へ送れますが、その際にこのカードを選択すると、フィールドのカードを1枚破壊できます。おろかな重葬については後述します。

 

④転生炎獣アルミラージ

↑ 転生炎獣アルミラージ

(通常召喚した攻撃力1000以下のモンスターを墓地へ送ってリンク召喚できる。

 このカードをリリースして、他のモンスター1体に破壊耐性を付与できる。)

 

基本的に、通常召喚した低級サイバー・ドラゴンモンスターを墓地へ送るために使用します。魔法カード「サイバーリペア・プラント」を発動するためには、墓地にサイバー・ドラゴンが存在している必要があるため、発動条件を満たすためのトリガーとしてこのカードは非常に優秀です。

また、サイバー・ドラゴン関連の融合モンスター等に破壊効果を付与することができ、不意を付かれた破壊から守ることが出来るので、なるべく場に出しておきたいモンスターです。

 

④捕食植物ヴェルテ・アナコンダ 

↑ 捕食植物ヴェルテ・アナコンダ

(効果モンスター2体を墓地へ送り、リンク召喚できる。

 ライフを払い、デッキから融合カードもしくはフュージョンカードを墓地へ送り、自身の効果として発動できる。ただしその後からターン中、自分は特殊召喚ができなくなる。)

 

いわゆる最終手段モンスターです。魔法カード「オーバーロード・フュージョン」を墓地へ送り、「キメラテック・ランページ・ドラゴン」に繋げることが出来ます。「パワー・ボンド」には対応していません。よくやるミスとして、「サイバー・ドラゴン・ネクステア」の蘇生効果を使用した後や、「サイバー・ドラゴン・ヘルツ」のレベル上昇効果を使用した後は、機械族モンスターしか特殊召喚できなくなることを忘れ、このカードのリンク召喚を狙ってしまうことがあげられます。

 

 

6.魔法カードについて

 

①おろかな埋葬

↑ おろかな埋葬(デッキからモンスター1体を墓地へ送れる。)

 

このカードの採用は必須ではありませんが、1枚で複数の役割を持てるカードは非常に優秀です。

例えば、このカードを使って「サイバー・ドラゴン・ヘルツ」を墓地へ送れば、その効果で墓地のサイバー・ドラゴンモンスターか、デッキの「サイバー・ドラゴン」を手札に加えることができます。

また、「超電磁タートル」を墓地へ送れば、次相手ターン時の防衛に使えます。

相手の場のみモンスターが存在する場合は「サイバー・ドラゴン・コア」を墓地へ送れば、効果でサイバー・ドラゴンモンスターをデッキから特殊召喚できます。

つまりこのカード1枚で、手札のサイバー・ドラゴンであり、融合素材となる墓地のサイバー・ドラゴンモンスターであり、墓地の超電磁タートルであり、墓地のサイバー・ドラゴン・コアであるということです。

ワンキルをポーカーに例えるならジョーカーとして扱うことが出来る可能性を持つカードです。

 

②機械複製術

↑ 機械複製術

(自分フィールド上の攻撃力500以下の機械族モンスターと同名のモンスターをデッキから2体まで特殊召喚できる。)

 

低級サイバー・ドラゴンモンスターは、フィールド上ではサイバー・ドラゴンとして扱うので、このカードを使用した際にデッキから特殊召喚されるのは「サイバー・ドラゴン」です。

サイバー・ドラゴンが2体出せるということは、サイバー・ドラゴンを展開出来る「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」や、相手を妨害出来る「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」がエクシーズ召喚出来るということであり、ワンキルの成功率を底上げしてくれます。

また、エクストラデッキからの特殊召喚を封じられたり、エクストラデッキのカードを破壊されたりした際には、このカードを採用していることで、サイバー・ドラゴンを並べてワンキルまで持っていくルートが生まれます。

 

③パワー・ボンド

↑ パワー・ボンド

(機械族専用の融合魔法。このカードで融合召喚したモンスターの攻撃力を倍にする。)

 

このカードを採用することで、貫通効果を持つ「サイバー・エンド・ドラゴン」や、特定の条件下ではありますが優秀な破壊耐性を持つ「サイバー・エタニティ・ドラゴン」を正規召喚して使う選択肢が生まれ、ワンキルのルートを爆発的に増加させます。

「キメラテック・ランページ・ドラゴン」の3回攻撃に頼らないワンキルルートは、相手の手札に「エフェクト・ヴェーラー」や「灰流うらら」等の妨害カードがあったとしても全く問題ありません。

また、相手がこのカードで攻撃力が倍となった融合召喚モンスターを破壊できない場合、非常に高確率でワンキルまで持っていけますが、このカードで融合召喚に使用した素材は、「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」の効果での発動も可能な「オーバーロード・フュージョン」で「キメラテック・ランページ・ドラゴン」を融合召喚する際に融合素材にできるので、もし攻撃力が倍となっている融合モンスターを破壊されても致命的な痛手にはなりません。

「サイバーリペア・プラント」の発動条件を満たすため等の理由から、手札から出せずに腐っているサイバー・ドラゴンモンスターを墓地へ送るために使用することもあります。

 

④強欲で貪欲な壺

↑ 強欲で貪欲な壺(デッキトップから10枚のカードを裏側で除外し、カードを2枚ドローする。)

 

ギャンブル要素の強い壺です。このカードを使うことで、サーチしようと思っていたカードがデッキからなくなったり、機械複製術が不発になったりする場合があります。

しかし、このカードには相手の「灰流うらら」を使わせるほどのインパクトがあります。

このデッキのワンキル盤面構築で最も困ってしまうのは、「キメラテック・ランページ・ドラゴン」の3回攻撃効果に、大抵のデッキで採用されている「灰流うらら」をチェーンされて無効化されてしまうことですが、このカードには、相手の「灰流うらら」を消費させるという大事な役割があります。

また、無効化されなかった場合でも、単純に手札が増えるので、結果的にキメラテック・ランページ・ドラゴンに頼らないワンキルルートまで持っていくことが出来る場合があります。

 

⑤おろかな重葬

↑ おろかな重葬(ライフを半分払い、自分のエクストラデッキからモンスターを1体墓地へ送る。)

 

おろかな埋葬と同じで、このカードも複数の役割を持ちます。

「旧神ヌトス」を選択することで、フィールド上のカード1枚を破壊できます。

「サイバー・ドラゴン・ズィーガー」は墓地でサイバー・ドラゴンとして扱いますので、選択すると、オーバーロード・フュージョンの融合素材として活用できます。

「サイバー・エタニティ・ドラゴン」を選択すると、効果でこのターン中、自分の融合モンスターは相手の効果の対象にならず、効果で破壊されなくなります。この効果が非常に優秀で、この効果を使用するためだけでも、おろかな重葬を採用する価値があります。

 

⑥コズミック・サイクロン

↑ コズミック・サイクロン

(速攻魔法。ライフを払い、フィールド上の魔法・罠カードを1枚除外する。)

 

現在のプラチナ環境には「スキルドレイン」というフィールド上のモンスター効果を無効化する永続罠が非常に多いので、魔法・罠カードを破壊する魔法カードは必須です。このカードと合わせて、「ハーピィの羽根箒」や「ライトニング・ストーム」を採用すると良いです。

同じような効果を持つカードに、「サイクロン」や「ツインツイスター」等がありますが、プラチナ帯には「エルドリッチ」のデッキが非常に多く、そこで採用されているテーマ専用の魔法・罠カードは、墓地から除外することで効果を発動するものがほとんどで、墓地へ送るだけでは全く対策になりません。

今の環境であればデッキにもよりますが最低2枚は入れておいた方が無難です。

 

⑦禁じられた一滴

↑ 禁じられた一滴

(手札・フィールドから任意の枚数カードを墓地へ送り、その枚数と同じ数の相手モンスターの攻撃力を半分にし効果を無効化する。この時手札から捨てたカードと同じ種類のカード効果を相手は発動出来ない。)

 

このカードを採用することで、完全に先行制圧された場合でもある程度のリカバリーが出来ます。

また、相手モンスターを「キメラテック・ランページ・ドラゴン」の攻撃力2100よりも下げることができれば、3回攻撃で相手フィールド上をがら空きにしやすくできます。

このカードが強いのは、発動時にモンスターを墓地へ送ればモンスター効果で無効化されなくなるというところです。発動時に手札等を消費してしまう欠点がありますが、その際に「サイバー・ドラゴン・ヘルツ」や「サイバー・ドラゴン・コア」を墓地へ送れば無駄がありません。

このカードでは相手の展開を阻害することは出来ないので、展開自体を防ぎたいなら「無限泡影」等を採用した方が良いかもしれません。ただし、効果無効のカード1枚では展開が止まらない場合も少なくないので、完全に展開させてからこのカードで崩すというのも一つの手です。(このカードでは崩せない制圧もあるので注意。)

 

 

7.プラチナ1まで勝ち上がるために考えたこと。

 

基本的な部分で考えたのが、負けを許容するということです。

 

いやここまで読ませておいていきなり何言ってんだ! 勝ちたいからレシピ見に来てるんだけど!

と、言われてしまうかもしれませんが、

環境トップでないテーマを使う以上、私は、この考え方はとても大事なことだと思っています。

 

マスターデュエルではない紙の遊戯王では、「サイドデッキ」というものがあり、対戦する相手に合わせてデッキのカードと差し替えることができます。

例えば、罠カードを多く使うデッキが多い環境であれば、罠カードを無効にする「王宮のお触れ」を念のためサイドデッキに入れておき、いざ対戦するとなった前に差し替えを行う等といった使い方が出来ます。

(私は紙のカードで大会に出たことはありませんので、サイドデッキの使い方は、もしかすると若干ニュアンスが異なるかもしれません。)

 

このサイドデッキの存在からも分かるように、

どんなカードにでも対応できるデッキというのは多くありません。

 

何のカードを対策し、何のカードを許容するのか。

対策をしないとやはりほぼ確実に勝てないデッキはありますが、そういったデッキとはどの程度の頻度で相対するのか、それを考えていけば自然と勝率の高いデッキが出来上がってくると思いました。

 

広く対策を行うあまり、手札でカードが腐っていないか。

汎用的な手札誘発のカード、本当に全てこのデッキに必要なのか。

 

例えば、「灰流うらら」という現環境のほとんどのデッキが採用している手札誘発カード。

このカードは今回のサイバー流デッキでは採用していません。

↑ 灰流うらら(手札から捨てることでデッキからのサーチを阻害することが出来る。)

 

 

採用していない理由としては、

灰流うららが手札に来ると後攻ワンキルが成立し辛くなるから、というのが大きいです。

 

確かにこのカードがあれば、

環境トップの「ドライトロン」デッキや、先行ワンキルデッキを相手にする場合、

展開を防ぐことができ、非常に有利に立ち回れます。

 

しかし、このカードを使って展開を止めた次の自分のターン、

自分は手札の枚数が1枚少ない状態から相手のライフを削り切らないといけません。

相手にターンを返してしまうと、最初のターンと同様に展開されてしまうからです。

 

ドライトロン対策としては、「壊星壊獣ジズキエル」や「禁じられた一滴」がありますし、

先行ワンキルデッキは、プラチナ帯ではあまり多くは見かけません。

(魔術師ヴェノムの先行ワンキルは時々見かけます。)

 

プラチナ帯の環境下には多いですが、

そもそも勝ち筋の少ないドライトロンには勝機を少し残しつつ、ある程度の負けを許容する。

プラチナ帯の環境下にあまり多くない先行ワンキルデッキには、大半の負けを許容する。

ただし、その負けを許容した分だけ、後攻ワンキルの可能性を増やす。

 

今後もしプラチナ帯の環境が変化していけば、灰流うららも採用することになるかもしれません。

 

長々と書きましたが、纏めると、

勝てる相手の範囲を広げすぎないこと。

勝てる相手の時に勝ちを拾える手札になる確率を考えること。

これらを考えてデッキを組むということです。

 

サイバー流デッキでプラチナ1まで上がれない方は、

これらを意識してデッキを組んでみると良いかもしれません。

 

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