【シュタゲ】最初のDメール削除で何故、世界線が変動したか
こんにちは、管理人のKAANIです。
大好きなアニメを一つ教えてくださいと言われたら、シュタインズゲートと答えることの多い管理人ですが、今回はそれについてのお話です。
管理人がどの程度シュタインズゲートに触れているかというと、アニメは無印・ゼロ・劇場版を視聴済み、原作ゲームは無印・ゼロ・線形拘束のフェノグラムがプレイ済みというところまでです。比翼恋理のだーりん・変移空間のオクテット・エリート等は未プレイです。
漫画や小説はあまり触れていません。
この記事は、シュタインズゲート好きと言う会社の先輩が、物語の中で一つだけ分からない部分があると言って、頭を捻っていたのを見て、ちょっとそれについて考えてみようと思って、アニメ放送当時、カタカタキーボードを叩いていたものを、せっかくなので、今知っていることを踏まえて加筆し纏めたものです。
管理人は情報をたくさん集めている所謂”ガチオタ”ではありません。今回の記事は、あくまでアニメ放送当時にふわっと考えていたことなので、間違い誤りてんこもりかもしれません。ただ、みなさんには、こういう風に考えていた1人のオタクがいたのだなぁ程度に思ってもらえると幸いです。
ここから先はネタバレしかありませんので、未視聴の方はブラウザバックをお願いします。ネタバレしてもいいよという方でも、1ファンとして、未視聴の方はブラウザバックをして頂きたいです。何卒、何卒、宜しくお願い申し上げます。
また、この記事の内容は考察です。公式とは全く関係ありませんので予めご了承ください。
それでは本題に移ります。
Dメールやタイムマシンを使わずに世界線変動?
シュタインズゲートが好きと言っていた会社の先輩は、「α世界線でSERNのデータベースから、オカリンが最初に送ったDメールのデータを削除した際に、どうして現在が再構築され、β世界線へ世界線が移動したのか?」という疑問を持っていました。
このシーンの前までのお話では、必ずDメールを使って過去に影響を与えることで現在を再構築し、それにより、オカリンは世界線変動を観測していましたが、しかし今回の「データベースからDメールを削除する」という行為は、単に記録されてしまっているデータを消すだけで、Dメールを送った事実を、過去に遡って無かったことにしたわけではありません。
整理してみると、以下のようになると思います。
・α世界線では、SERNが将来的にデータベースから、オカリンが最初に送ったDメールを見つけることで、タイムマシン開発競争に勝ち、結果、ディストピアになる
・作中での世界線変動は、電話レンジ(仮)等のタイムマシンを使って過去改変を行った時に起きる
先輩の言う通り、Dメールをデータベースから”今”削除したので、過去改変を行ったことにはなりません。観測者であるオカリンが、未来が決定する瞬間に立ち会ったというだけです。
確かに、このシーンで現在が再構築されβ世界線に移動するのは何か不思議な感じがします。
最初のDメールを送った時に何が起こったのか
α世界線からβ世界線に戻ってくる時の話をする前に、その逆に、オカリンが最初にDメールを送り、β世界線からα世界線へ移動した時に何があったのかを整理してみます。
まずは、以下の図を見てください。(クリックで拡大表示できます。)
図にもあるように、オカリンの最初のDメールは、「牧瀬紅莉栖が刺された旨をダルに伝えるもの」でした。
後日オカリンがメールについてダルに確認したシーンでは、そういえば3通に分割された変なメールが届いていたと言っており、大して気に留めていなかったことが分かります。
つまり、このDメールでは直接的に過去改変を行っていないということになります。
よって、オカリンの行動はα世界線に向かうよう未来を分岐させただけに過ぎず、リーディング・シュタイナーは発動せず、現在が再構築されることも無いはずです。しかし、最初のDメールを送った時、確かに世界線は大きく変動し、リーディング・シュタイナーが発動し、現在の再構築も行われていました。
その事に関して、以下の図を見てください。(クリックで拡大表示できます。)
図にもあるように、α世界線の未来からは「α世界線の阿万音鈴羽」がタイムマシンに乗ってやってきます。
鈴羽(α)はタイムマシンを使い、「ラジ館衝突事故」「IBM5100の確保」という、2つの大きな出来事を引き起こします。そしてこれはタイムマシンを使った過去改変です。
つまり、オカリンの送った最初のDメールにより、α世界線(SERNディストピア)に分岐した結果、その未来から、現在のオカリンよりも過去にタイムマシンで飛んだ鈴羽(α)が過去改変を行った。これにより、オカリンは”間接的に過去改変を行った”ことになり、リーディングシュタイナーが発動し、現在の再構築が行われたということのように推測できます。
最初のDメールを削除した時に何が起こったのか
前項では、オカリンが最初にDメールを送り、β世界線からα世界線へ移動した時に何があったのかを整理しました。その結果、オカリンの最初のDメールは、阿万音鈴羽(α)がタイムマシンで過去改変を起こすトリガーとなっており、オカリンは”間接的に過去改変を行っていた”と推測できました。
これを踏まえて、それでは、もはや何となく想像がつくかもしれませんが、本題の、最初のDメールをSERNのデータベースから削除した時に何が起こったのか、ということを考えていこうと思います。
まずは、以下の図を見てください。(クリックで拡大表示できます。)
図にもあるように、オカリンはSERNのデータベースから最初のDメールを削除しました。
しかしこれはただの削除であり、当然、タイムマシンを使った過去改変などではありません。
よって、オカリンの行動はβ世界線に向かうよう未来を分岐させただけに過ぎず、リーディング・シュタイナーは発動せず、現在が再構築されることも無いはずです。しかし、最初のDメールを削除した時、確かに世界線は大きく変動し、リーディング・シュタイナーが発動し、現在の再構築も行われていました。
その事に関して、以下の図を見てください。(クリックで拡大表示できます。)
図にもあるように、未来がβ世界線側へ分岐することによって、α世界線側の未来は消滅します。
つまり「α世界線の阿万音鈴羽」がタイムマシンに乗って来ることが無くなるため、それによって引き起こされていた過去改変である「ラジ館衝突事故」「IBM5100の確保」が取り消されていることが分かります。
過去改変の取り消しも立派な過去改変です。これにより、オカリンはただSERNのデータベースから最初のDメールを削除しただけではありますが、”間接的に過去改変を行っていた”ということが推測できます。
まとめ
今回の記事では、シュタインズゲート好きの先輩が頭を捻っていた「α世界線でSERNのデータベースから、オカリンが最初に送ったDメールのデータを削除した際に、どうして現在が再構築され、β世界線へ世界線が移動したのか?」という疑問について考えてみました。
結果として、「Dメールの削除は、阿万音鈴羽がα世界線の未来からタイムマシンを使って引き起こした過去改変を取り消すトリガーになっていた」と推測できました。
これはあくまで推測であり、正しいことの保証はありませんが、色々深く考える事の出来るシュタインズゲートという作品を、みなさん今一度、振り返って見直してみてはいかがでしょうか。
どうなっているのだろうと推測し、自分の中で考えを纏めてみるのも楽しいと思いますよ!