【遊戯王マスターデュエル】NRフェスに環境対応させた表サイバー流デッキレシピ
皆様、N/R レアリティ フェスティバル、楽しまれていますでしょうか。ランク以外の対戦が出来ること自体、非常に楽しめている管理人のKAANIです。
前回の記事で、「R以下だけで組む表サイバー流デッキレシピ」を紹介させて頂きましたが、NRフェスで実際にそのデッキを回してみて、報酬を全て取得するまでに必要なカードを抜き差しした、いわゆる「環境対応させた表サイバー流」のデッキレシピを、今回は紹介したいと思います。
この記事の対象者
・N/R レアリティ フェスティバルでサイバー流を使いたい方
・N/R レアリティ フェスティバルで実際に使われたサイバー流デッキが知りたい方
1.デッキレシピ
サムネイル画像でも出していましたが、デッキレシピは以下の通りとなります。
レシピ画像は遊戯王ニューロンというアプリで作成し、掲載しています。
以下内訳です。レシピ画像の順に記入してあります。
■メインデッキ 40枚
●モンスター 19枚
サイバー・ドラゴン・ヘルツ 2枚
サイバー・ドラゴン・ネクステア 3枚
カードカー・D 2枚
サイバー・ドラゴン・ドライ 3枚
サイバー・ドラゴン・フィーア 3枚
サイバー・ドラゴン 3枚
セイクリッド・エスカ 2枚
壊星壊獣ジズキエル 1枚
●魔法 11枚
撲滅の使徒 3枚
マジック・プランター 3枚
サイバー・リペア・プラント 2枚
サイクロン 3枚
●罠 10枚
迷い風 2枚
DNA改造手術 2枚
超古代生物の墓場 3枚
デモンズ・チェーン 3枚
■エクストラデッキ 15枚
●融合モンスター 7枚
ペアサイクロイド 1枚
キメラテック・フォートレス・ドラゴン 3枚
鉄駆竜スプリンド 1枚
極戦機王ヴァルバロイド 2枚
●エクシーズモンスター 4枚
重装甲列車アイアン・ヴォルフ 1枚
重機王ドボク・ザーク 1枚
サイバー・ドラゴン・ノヴァ 2枚
●リンクモンスター 4枚
ペンテスタッグ 1枚
機関重連アンガー・ナックル 1枚
転晶のコーディネラル 1枚
パワーコード・トーカー 1枚
2.デッキの使い方(環境対応について)
NRフェスで実際に戦ってみて環境を確認した感想としては、
「ぐるぐる回して高レベルモンスターを大量展開するデッキと、罠を主体に盤面をコントロールするデッキの二極」という感じです。
やはり魔法・罠破壊出来るカードがあまり多くないことから、通常のランク環境と違い、どのデッキにも汎用罠カードがある程度搭載されていましたので、今回のデッキには、魔法・罠カードを破壊出来る魔法カードを少し多めに入れております。
基本的なデッキの動かし方は、↓こちらのデッキと同じとなります。
環境対応前のデッキと異なる部分で最も大きいのは以下の2つです。
①後攻ワンキルの可能性を少し下げたこと
②阻害罠カードやドロー系カードを採用し、長期戦も見据えた構築としたこと
この2つの調整を行った理由としては、環境に罠カードが非常に多いため破壊が追いつかず、後攻初ターンで8000ライフを削り切ることが非常に困難であること、罠カードによって泥試合化した際にはドローが多いほうが強く、その時にワンキルパーツを揃えて使った方がキルが決まりやすいということがあげられます。
しかしながら、元々は後攻ワンキルのための戦い方ではありますが、サイバー・ドラゴン・ノヴァ等を使って8000ライフを削り切るという根本的な部分は変わっておりませんので、次の項では、今回の環境対応デッキで採用したカードの中で、前回紹介しなかったモンスター・魔法・罠カードで特に重要なものについてお話していこうと思います。
3.未紹介の採用カードについて
①カードカー・D
↑ カードカー・D
(召喚したターンにリリースしてカードを2枚ドローできる。ただし、効果を使う為にはこのターン特殊召喚をしていないことが条件。また、効果使用後はエンドフェイズになる。)
貴重な汎用ドローソースです。相手を阻害する罠カードが入っている場合は、そちらを伏せてからこのカードを召喚し、効果を使用してターンエンドという動きが可能です。効果を使うとなるとそのターンは捨てるようなものですが、魔法・罠カード破壊があまり多い環境ではないので、罠カードが2枚程度伏せてあれば、フィールドががら空きでも割と安心して良いです。
②撲滅の使徒
↑ 撲滅の使徒
(通常魔法。セットされた魔法・罠を破壊し除外できる。さらに罠カードを除外した場合は同名カードをお互いのデッキから全て除外する。)
魔法・罠破壊用のカードです。あくまでセットされたカードを破壊し除外する効果なので、対象のカードをチェーン発動されると破壊も除外もできず不発となります。しかし破壊できた時の効果は絶大です。
自分のモンスターがフィールド上にいない状態であれば、環境に多く採用されている「激流葬」「奈落の落とし穴」「強制脱出装置」「迷い風」「バージェストマ・ディノミスクス」等に刺さり、デッキから全て除外できます。また、対象をチェーン発動しないと除外されるため、使用したくないタイミングで罠カード等を使用させることができ、かつ、その場合には「相手の効果で墓地へ送られたことにならない」ので、破壊に対するアドバンテージを取られる心配もありません。
また、デッキから除外する際に、お互いにデッキの内容を公開することになるので、相手のモンスターや魔法罠カードがどの程度デッキに残っているかを確認することで、相手の手札や伏せカード等をある程度予測することができます。(もちろん相手からも読まれるので、このカード使用後はデッキの内容を理解されていることを踏まえて戦略を練る必要があります。)
注意しないといけないのは、既に発動しているフィールド魔法・永続魔法・永続罠・装備魔法等には全く効果がないところと、永続罠を対象としてしまいチェーン発動されると不発になってしまう部分です。そのため、このカードを採用する場合でも、「サイクロン」等と合わせて使用する必要があります。
③マジック・プランター
↑ マジック・プランター
(自分フィールド上の表側表示永続罠カードを墓地へ送り、2枚ドロー出来る。)
貴重な汎用ドローソースその2。後述する「超古代生物の墓場」や「デモンズ・チェーン」等を墓地へ送ることで手札を補充し、キルパーツを揃えるために一役買います。
「超古代生物の墓場」が場にある状態だと、「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」等の高レベル融合モンスターが軒並み攻撃できなくなってしまうので、それを自分の好きなタイミングで解除するためのカードとしても使用できます。
また、「デモンズ・チェーン」は、発動後に効果の対象となっているモンスターがリンク素材になったり、リリースされたりで、破壊を伴わずにフィールドから離れた際にはフィールド上に残り続けるので、発動コストにしやすく非常に相性が良いです。
④迷い風
↑ 迷い風
(環境罠の一つ。特殊召喚モンスターを対象に、このターンのみでなく永続的に、元々の攻撃力を半分にし効果を無効にする。相手のEXデッキからモンスターが特殊召喚された場合には、墓地から自分フィールド上にセットできる。この効果でセットされた後、フィールドから離れた時に除外される。)
1枚で2度使える汎用阻害罠です。ドローソースが少なく魔法・罠破壊も少ない今回の環境では非常に強いので採用しているデッキはかなり多く見ます。サイバー・ドラゴン・ノヴァはなるべく効果破壊されたいということもあり、除外効果を持つモンスターや攻撃力を上昇させるモンスター等に対してピンポイントで使っていきます。
⑤DNA改造手術
↑ DNA改造手術
(発動時に種族を選び、フィールド上のモンスター全てをその選択した種族に改造する恐ろしいカード。このカード発動後にフィールドに出たカードも全て改造されるが、表側表示のこのカードがフィールドから離れると何故か元に戻る。可逆的。)
このカードで相手フィールド上のモンスター全てを機械族に変更すると、「サイバー・ドラゴン」とその全てのモンスターを墓地へ送り、「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」を融合召喚することが出来ます。これは昔からある有名なサイバー・ドラゴン除去コンボですが、長期戦になればなるほどこのコンボは成立しやすくなります。今回のイベントでは魔法・罠破壊のカードが非常に少ないことと、罠カードが多く長期戦になりがちという部分から、このコンボは非常に成立しやすいです。
ただ、「サイバー・ドラゴン」自体がこの環境では非常に強いカードなので、サイバー流以外のデッキにも「サイバー・ドラゴン」と「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」だけは採用されている場合がありますので、このカードを発動している場合は特に、「サイバー・ドラゴン」をフィールドに残してターンエンドしないように気をつける必要があります。
⑥超古代生物の墓場
↑ 超古代生物の墓場
(永続罠。環境罠の一つ。フィールド上のレベル6以上のモンスターは効果が無効化され攻撃もできなくなる。リンクモンスターやエクシーズモンスター等のレベルを持たないモンスターには効果がない。)
このカードを使用することでかなりのデッキが止まるということから、環境罠の一つになっています。特に「メガリス」や「メタルフォーゼ」等と相対した時に有効です。
今回の表サイバーデッキでレベル6以上のモンスターはエクストラデッキに存在する融合モンスターのみですので、常時発動していたところで大した影響は受けませんが、「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」を出す時などは、相手フィールド上ががら空きになることも多いので、自分が攻撃したいタイミングがやってきた時には「マジック・プランター」のコスト等にすると良いです。
⑦デモンズ・チェーン
↑ デモンズ・チェーン
(永続罠。環境罠の一つ。相手効果モンスターを対象にして発動でき、そのモンスターの効果を無効化し、攻撃を出来なくさせる。対象モンスターが破壊された場合にこのカードを破壊する。)
このカードと「幻影霧剣」は今回のイベント環境ではよく見るカードです。「幻影霧剣」はこの「デモンズ・チェーン」の効果に追加して幻影騎士団に関連する効果を持っていますが、今回のデッキにはあえて「デモンズ・チェーン」を採用しています。
「幻影霧剣」は対象のモンスターがフィールドから離れた時に破壊されるのに対し、「デモンズ・チェーン」は対象のモンスターが破壊された場合のみ破壊されるので、対象モンスターがリリースやリンクモンスターの素材等になった場合にはフィールドに残り続けます。これが「マジック・プランター」の発動コストになります。
「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」で相手のモンスターを墓地へ送った後や、「壊星壊獣ジズキエル」で相手モンスターをリリースした後にもこのカードはフィールドに残るので、相手のターンにモンスターを封じ、自分のターンで相手のフィールドをがら空きにしつつ、相手ライフを削り切るためのモンスターをドローするといった流れが作れます。
⑧重装甲列車アイアン・ヴォルフ
↑ 重装甲列車アイアン・ヴォルフ
(機械族レベル4モンスター2体でエクシーズ召喚できる。自分フィールド上の機械族モンスター1体(自身も可。攻撃力は2200と割と高め。)を相手プレイヤーへの直接攻撃ができるようにし、他のモンスターを攻撃不可とする効果を持つ。また、相手によって破壊された場合にデッキから機械族レベル4モンスターを手札に加えられる。)
「サイバー・ドラゴン・フィーア」と「サイバー・ドラゴン・ドライ」がレベル4なので、意外と簡単に出すことが出来ます。実戦ではあまり使うことはありませんが、戦闘破壊耐性を持つマシュマロンのような防壁などをくぐり抜けて攻撃できますので、選択肢の一つとして採用しています。フィーア2体が手札にあり、ドライが手札に欲しい時などに稀に出すことがあるかもしれません。
⑨重機王ドボク・ザーク
↑ 重機王ドボク・ザーク
(レベル5モンスター3体でエクシーズ召喚できる機械族モンスター。攻撃力3200。相手のデッキトップから3枚墓地へ送り、墓地へ送ったモンスターの数だけフィールド上のカードを破壊できる効果を持つ。)
「サイバー・ドラゴン・ドライ」の効果を使用し、「サイバー・ドラゴン」を全てレベル5にした場合はその後ターン中は機械族モンスターしか特殊召喚できなくなりますが、今回のイベントで、サイバー・ドラゴンモンスターを使用したランク5エクシーズで使用可能な機械族モンスターは「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」とこのカードのみです。
攻撃力が非常に高く破壊効果も優秀ですが、相手の墓地肥やしをしてしまいます。諸刃でかつギャンブル性の強い効果を持ちますが、選択肢の一つとして採用すると、助かる場面があります。(実際にありました。)
レベル5モンスター3体ということで出しづらいイメージがありますが、「サイバー・ドラゴン」を特殊召喚し、「サイバー・ドラゴン・ドライ」を召喚し、チェーンし「サイバー・ドラゴン・フィーア」を特殊召喚するなどで、意外と簡単に出すことが出来ます。
⑩ペンテスタッグ
↑ ペンテスタッグ
(効果モンスター2体でリンク召喚できる。リンク先のモンスターに貫通効果を付与できる。)
あまり使うことがありませんが、選択肢の一つとして採用しています。また、「サイバー・リペア・プラント」の効果を発動させるためにサイバー・ドラゴンモンスターを墓地へ送る為に使用することも無くはありません。(無いかもしれません。)
⑪機関重連アンガー・ナックル
↑ 機関重連アンガー・ナックル
(機械族モンスター2体でリンク召喚できる。1ターンに1度、手札かフィールドからモンスターを墓地へ送り、墓地の機械族レベル10モンスターを守備表示で特殊召喚できる。また墓地にこのカードが存在する場合、手札かフィールドからカードを1枚墓地へ送ることで蘇生できる。)
選択肢の一つとして採用出来ます。このデッキに採用されている機械族レベル10モンスターで特殊召喚可能なものは「壊星壊獣ジズキエル」のみですが、守備力2600と非常に高いので、壁としては有効です。
また墓地に存在することで、ライフを8000削るための最後のひと押しとして使用できる可能性があります。
⑫転晶のコーディネラル
↑ 転晶のコーディネラル
(効果モンスター2体でリンク召喚できる。1ターンに一度、リンク先の自分のモンスターと相手のモンスターのコントロールを入れ替える効果を持つ。)
選択肢の一つとして採用するに足る非常に面白い効果を持ちます。
例えば「壊星壊獣ジズキエル」をこのカードのリンク先となるように相手フィールド上に特殊召喚し、自分のサイバー・ドラゴン・ヘルツ等の攻撃力の低いモンスターを攻撃表示で送りつけるといった使い方が出来ます。
相手の戦闘破壊耐性を持ったモンスターと自分のサイバー・ドラゴンモンスターを入れ替え、かつ相手に送ったサイバー・ドラゴンモンスターは「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の融合素材として墓地へ送ってしまうといった使い方もできます。
本当に非常に稀の稀ですが、「所有者の刻印」というフィールド上のカードのコントロールもとに戻すという魔法カードを使用されて大惨事になる場合があります。
(今回のイベントで一度だけありました。びっくりして変な声が出ました。)
⑬パワーコード・トーカー
↑ パワーコード・トーカー
(モンスター3体でリンク召喚できる。フィールドのモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする効果を持つ。1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、リンク先の自分のモンスターをリリースして、ダメージ計算時のみ攻撃力を倍にする効果を持つ。)
選択肢の一つとして採用出来ます。
例えば、戦闘時に相手モンスターを除外できる「異次元の女戦士」のようなカードに対して、非常に有効に使用できます。(異次元の女戦士は、今イベント環境で割と見かけます。)
単純にモンスター効果を無効にできるカードは強いので、念の為入れておいて損は無いと思います。
4.まとめ
今回紹介させていただいたデッキは、機械族モンスターを中心に火力の高い機械族以外のエクシーズモンスターを展開していくデッキではなく、あくまでサイバー・ドラゴンを主軸においたデッキでした。
おそらく勝率で言うならば前者の方が高いと思いますが、一応、全ての報酬を取りきって、勝率自体は6割程度ありましたので、中堅くらいのデッキにはなったのではないかと思われます。
NRフェスは環境が非常に大きく変わっているので新鮮でとても楽しいです。
前回のエクシーズイベントでもサイバー流を使っていましたが、今回ほど大きくデッキを変える必要もなかったので、デッキを考える楽しみがあるという点では、今回のイベントは前回よりも多く楽しめていると思います。
今後の展開も非常に気になるところですね!
それでは!
前回の【遊戯王マスターデュエル】の記事はこちら。